HOME back Close Asuka

『天上の虹』

☆現在16巻までの内容で掲載しています☆

天智天皇政権時代天武天皇政権時代皇位継承問題持統天皇時代〜お気に入りキャラ

『天上の虹』里中満智子 パート1
【 日付 】2002/11/25



大化の改新に生まれた鵜野讃良皇女−後の持統天皇の
一生を描いたコミックス。現在18巻まで刊行中。
2003年1月19巻発売されました!

私は10年ほど前に人から借りて途中まで読んでたのですが
最近図書館で見つけてまたかりてみました・・・
んで今回はめちゃくちゃ古代史にはまって現代に至ります。

その1・・・1巻から6巻くらいまでだったと思います。
讃良皇女さまの父上である中大兄皇子 天智天皇の全盛期時代。

コミックスなので、あまり残酷なシーンはないのですが、
それでも天智天皇に好印象はもてませんでした。
病に伏してからはやっぱりかわいそうに思えたのですが・・・
天智天皇が『私はわが国を良くするために間引きした』
というせりふがあるのですが、間引きして不要なもの(人)を
除外するって考えはいただけないですね〜。

以前読んだときは有間皇子さまをお慕いした私でしたが、
今回は大海人皇子さまに目がいってしまいました。☆ミ
天智天皇の身勝手振りを読んでますます大海人さまびいきに
なってしまったかもしれません。

1〜6巻までの一番のお気に入りは2巻でした。
讃良ちゃんがとってもかわいくって健気で大海人さまも
讃良ちゃんのことちゃんと見てくれてたし・・・(#^^#)

天智天皇が愛した大友皇子さまはこの作品では
好きになれませんでした。同情する気持ちもありますが。
ひそかに気になってるのは高市さま?!

TOP


『天上の虹』里中満智子 パート2

大海人皇子さまが天武天皇となって全盛期時代。
壬申の乱 672年〜686年のお話です。
コミックスでは7巻から12巻くらいまで。

吉野にこもってからの半年間、大海人皇子さま、讃良皇女さま
一番幸せなひとときだったのかもしれません。
壬申の乱の際、どれだけの人が味方についてくれるか
不安は多々あったでしょうが、これが成功したのはやはり
大海人さまの人徳や人気がそれほどあったのでしょうね。
コミックスでもこの間の讃良ちゃんがかわいい!です。(#^^#)
あと大海人さまが出家して吉野へこもる際、危うく蘇我赤兄らに
倒されるかも?と思わせるシーンで長男−高市さまが
お見送りにいって大海人さまは助けられました。
このころから高市さまらぶらぶ度がアップしかけたかも?!

大友皇子さまは好きになれなかったのですが、最期の場面は
堂々とされていてとっても悲しく涙が出てきそうでした。
コミックスではそれほど感じなかったのですが、
ほかの小説を読むと大友皇子さまはとても優秀な方だったとか。
十市皇女さまとも仲むつまじく描かれてる作品も多いようです。
『天上の虹』ではどうも高市さまと十市さまの仲を邪魔してる
ようにしか私の目には映らなかったのですが・・・(^^;

天武天皇は直接の部下を豪族にさせずに
すべて皇族の人間で政権をすすめていったようです。
歴史で習ったはずなのですがすっかり忘れちゃってる私。
ちゃんとやっとけばよかった!(笑)

大海人さまは、主に讃良ちゃんと高市さまと3人で政治を
行っていたようです。本編で私が一番好きな3人です。

一番好きなシーンは讃良さまが倒れた際に
大海人さまと高市さまのやりとりのシーン。
讃良さまが気弱になってるから・・・と言いかけた高市さまに
そんなはずはない!と大海人さまが政治家としての讃良さまを
とても愛してるせりふでした。たぶん9巻あたりかな。

どうしても讃良皇女さまは女性としてより政治家としてしか
見れないの?とさみしくも感じましたが、同士としての信頼感って
男の熱い友情ってのかなあ。私はそういう関係も好きなので
こういう愛の形も素敵なんじゃないかなって思いました。
讃良皇女さま病気平癒のために発願されたのが『薬師寺』。

何度か行ったことあったけど、
そんなゆかりのお寺と全然考えていませんでした。(^^;
久々にめちゃくちゃ薬師寺にいきたい!と思ったのは
いうまでもありません。(爆)

天武天皇は壬申の乱のころはすばらしく男前だったのですが
晩年はうーんという感じでした。あくまで私談です。
天智天皇のように最期の一言期待してたんだけどなあ。
実際はどうだったのでしょう?

TOP

『天上の虹』里中満智子 パート3

天武天皇がお亡くなりになって次の時代が始まるまで。
コミックスでは12巻から14巻あたりかなあ。

高市さまがいつのまにかすっかり落ち着いちゃって。(爆)
でも私の中でイメージがずっと崩れないのがうれしい。
里中さんは高市さまをとても素敵に描いてくれてる
気がするのは、私だけなのでしょうか?(謎)

皇位継承権問題が出てきます。
大海人さまも言いたいことがいろいろあったのでしょうけど。
このあたりの讃良皇女さまはあまり好きになれないのですが。
後で考えると仕方のないことだったのかもしれません。

一番大きな事件が讃良皇女さまの甥−大津皇子さまの謀反。
皇位継承権が讃良皇女さまの息子である草壁皇子さまと
讃良皇女さまの同母姉−大田皇女の息子−大津皇子の二人。
年が1つしか違わないことと当時は母親の出身が
蘇我家だと身分が高いとされてたらしいです。
で、性格からいえば大津くんが次の天皇にはふさわしいと
見る人が多かったようです。周りのせいなのでしょうね。
大津皇子本人もそれだけ優秀な人間だたのだからきっと
皇位継承にかかわりたくないと思ってたことでしょう。
ことに母親である大田皇女が早世してるため後ろ盾がなかったし。
逃げたくても逃げられない運命に泣けてしまいました。私。
個人的には『天上の虹』は讃良皇女さまベースで描かれてるので
讃良皇女さま応援したくなるのですが、大津皇子くんに
弾かれるものも多々ありました。(#^^#)

一番お気に入りのシーンは大津皇子さまの時世の句を読むところ。
亡くなる日の朝、水が自然が心地よいというせりふ。
この自然を今日でお別れするさびしさを歌っています。

ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

草壁ちゃんが皇女さまだったら二人の関係も
うまくいったのになあと思ったのは私だけかしら?(謎)

このころ高市さまにらぶらぶだった理由のひとつが
皇位継承問題で讃良皇女さまと共に草壁さまの味方だったこと。
なんとなく応援してくれる存在がうれしかったので。

草壁ちゃんは、このあとショックで病に伏し、
結果的には讃良皇女さまが持統天皇として大海人さまのあとを
継ぐことになりました・・・

TOP

『天上の虹』里中満智子 パート4

現在18巻まで出てますが、私は図書館派なので
11/25現在16巻まで読みました。

持統天皇政権が始まったところから藤原宮ができたところまで。
687年頃から694年までのお話です。

宮をつくることは大海人さまにとっての夢でもあったこと。
讃良皇女さまは大海人さまのできなかったことを
ひとつひとつ実現していきます・・・

14〜16巻で一番悲しかったのが、
高市さまが讃良皇女さまの申し出を一度は断ったところ。
高市さまも恐れをなしてたかと思うと悲しかったです。
まあ実際はこんなもんじゃなかったとも思えるのですが。
讃良皇女さまは本当はどんな人物だったのでしょう?

『天上の虹』を読んでいるとどの人物に対しても愛情を感じます。
なので、残酷なシーンは実際より少ないような感じもします。
私は日本書紀を読んでないのでどこまで史実がわかりませんが。

ただこのコミックスをきっかけに古代史やこの時代の人々に
とても興味を持ちました。最近はこの時代関係のものに
とかく触れたい気持ちでいっぱいです。♪ d(⌒o⌒)b♪
ゆかりの場所・奈良・飛鳥も近いうちに訪れてみるつもりです。
小説もいろんな方が書かれてるので少しずつですが
読んでみたいと思っています。
『天上の虹』も図書館で読んだけど、
だんだん手元において置きたくなってきたなあ。

歴史上の資料の少ない高市皇子さまが
『天上の虹』登場人物の中で私のお気に入りに
なってしまったので、当分はちょっとでも関連あるものを
見つけるとすぐ私の中で反応してしまいそうです。(爆)

というわけでまとまりのない『天上の虹』私の感想編
1〜16巻まででした・・・

TOP

【おまけ】『天上の虹』里中満智子 キャラ

登場人物のひとこと感想です。
は私のお気に入り度

・讃良皇女さま 
主人公だし、強く生きようとがんばってる姿がとても好き!
文献には冷たいイメージも多いけど長く生きると仕方ないのでは?

・中大兄皇子 天智天皇 
晩年は同情しちゃったけど、身内を次々に倒していくとこが
抵抗あったな。特に私の好きな有間さまを処刑するから・・・

・大海人皇子 天武天皇 
讃良ちゃんを愛してくれる部分だけすきなのかも。σ(^^)
人間味あるところがいい。草壁ちゃんのことも見てほしかったけど。

・大友皇子 
気持ち的にはわかるところも多いけど・・・
十市ちゃんを強引に自分のものにするのには抵抗が
でも最期はすばらしく泣けました。大人だなあと思う。

・高市皇子 
昔読んだときは記憶になかったのに。(爆)
9巻あたりから讃良さまに忠実な高市さまに私はラブラブに!
長屋くんのパパと知って長屋くんもラブラブになりつつあります!

・草壁皇子 
草壁ちゃんの晩年はうーん。(^^;子供のころはかわいかった。
大津くんと仲良しでがんばってるころが一番よかったなあ。
運命的に立場的にかわいそうな存在でした。

・大津皇子 
『天上』ではそれほどでもなかったのに、
いろんな小説読んでるとの数が増えてます・・・
悲劇の皇子として史実も多く残ってるようです。
どうにもならない悲劇の運命だったと思うと涙が止まりません。
草壁ちゃんと仲良しのころが一番好きでした。二上山に行きたい!

・御名部皇女 
高市さまの十市さまに対する想いを知りつつも高市さまに
つかえてる御名部さまの姿勢とか雰囲気とか大好きです。
家庭的な女性って感じかなあ。里中さんの絵も影響あるかも。
この時代だからみんなそうなのかもしれないけど?

・長屋王 
たぶんこれから好きになるだろう長屋くんです。(爆)
高市さまと御名部さまのご長男。長屋王の変で有名なお方。
16巻までではまだかわいいやんちゃんな男の子ですが。
長屋王残照記も読んでみたいです!

他にも大好きな古代の人々はたくさんいらっしゃいますが
とりあえずはこの辺で。私の中で特にい印象深く
お気に入りの方々の感想を書いてみました・・・

TOP